
XMで取引するにはMT4・MT5が必要となり、取引の前に「ダウンロード」や「必要事項の入力」など、いくつか設定が必要です。
設定方法でとくに難しいところはありませんが、ひとつでも間違えると上手く取引できない場合があります。
そこで本記事では、XMで取引するためのMT4・MT5の設定方法や注意点などについて、初心者の方でもわかりやすいように解説します。
なお、まだXMの口座を開設していないという方は簡単に手続きでき、13,000円分の口座開設ボーナスがもらえるので、以下のURLから手続きを行ってください。
口座開設のやり方がわからない方は、以下の2つの記事を参考にしてください。
2の記事の両方とも、画像付きで口座開設のやり方について解説しています。
MT4・MT5とは?

MT4・MT5とは、ロシアのMetaQuotes社が開発したFX取引ツールで、世界中の投資家から愛用されています。それぞれの違いは以下のとおりです。
MT4 | MT5 | |
リリース年 | 2005年 | 2010年 |
動作速度 | やや遅い | 早い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
標準インジケーター | 30種類 | 38種類 |
カスタムインジケーター | 多い | やや少ない |
自動売買システム(EA) | 多い | やや少ない |
MT4は2005年にリリースされてから長年にわたって愛用されていますが、32bitのパソコンで動作するよう開発されているため、動作がやや遅いと感じる方は少なくありません。
そんなMT4の後継機としてMT5が2010年にリリースされ、64bitのパソコンに対応したことで動作が早くなっています。
また、MT4では時間足が9種類しかありませんでしたが、MT5では21種類も搭載されているため、より多くの時間足でチャートを見ることができるようになりました。
さらに標準搭載されているインジケーターも、MT4では30種類でしたが、MT5では38種類に増えているため、分析方法の幅も広がっています。
しかし、MT4はカスタムインジケーターと自動売買システム(EA)が多いこともあって、なかなかMT5への移行が進んでいません。
MT5はリリースからすでに10年以上経過していますが、いまだにMT4人気が強く、MT5を使用している方が少ないことから、カスタムインジケーターなどの開発も遅れています。
そのため、使いたいカスタムインジケーターなどがMT5用にはない場合「MT4」を使用し、動きが遅いと感じている方は「MT5」を利用すると良いでしょう。
MT4・MT5の設定方法

XMのMT4・MT5には大きく分けて「パソコン版」と「スマホアプリ版」の2種類あります。それぞれの設定方法について、順番に解説します。
パソコン版の設定方法
まずは、パソコン版のMT4・MT5について、「インストール方法」と「ログイン方法」について解説します。
インストール方法
まずは以下の手順でMT4・MT5をインストールします。
・XMのマイページにログイン
・画面上部の「プラットフォーム」をクリック
・使用するデバイスに対応しているMT4・MT5をクリック
・遷移後の画面で「ダウンロード」をクリック
・画面下部の「xmtrading4setup.exe」をクリック
・プライバシーとデータ保護ポリシーを確認し「次へ」をクリックし、画面を進める
以上の手順で進め、デスクトップにMT4・MT5のショートカットが表示されていればインストール完了です。
なお、インストールする際は、Windows版のMT4・MT5、Mac版のMT4・MT5に分かれているため、最初にダウンロードする際に選び間違いのないように注意しましょう。
ログイン方法
インストールが完了したら、以下の手順でログインします。
・口座開設時に届いた「口座番号」「パスワード」「取引サーバー」を確認
・MT4・MT5を起動し「取引サーバー」を選択し「次へ」をクリック
・既存のアカウントの「口座番号」「パスワード」を入力のうえ「完了」をクリック
・画面右下の電波アイコンが「赤」から「青」に変わればログイン完了
以上でログイン完了となり、取引の準備完了です。
スマホ版の設定方法
つぎに、スマホ版のMT4・MT5について、「インストール方法」と「ログイン方法」について解説します。
インストール方法
まずは以下の手順でMT4・MT5をインストールします。
・Playストア/Appストアで「MT4」もしくは「MT5」を検索
・MT4・MT5のどちらかをインストール
スマホアプリ版は、海外FX全社共通のアプリとなるため、パソコン版とは違い「XM専用」ではありません。
そのため、通常のアプリをインストールする感覚で進めれば問題ありません。
なお、XMマイページの「プラットフォーム」からもインストールできるため、もしアプリストアで検索しても出てこない場合は、試してみると良いでしょう。
ログイン方法
インストールが完了したら、以下の手順でログインします。
・口座開設時に届いた「口座番号」「パスワード」「取引サーバー」を確認
・MT4・MT5を起動し、画面右下の「設定」をタップ
・「既存アカウントにログイン」をタップ
・「取引サーバー」を選択し、「口座番号」「パスワード」を入力
以上でログイン完了となり、気配値一覧に通貨ペアが表示されれば取引の準備完了です。
取引前にやるべきこと

MT4・MT5の設定方法を解説しましたが、そもそも取引前にすべきことが以下の5点あります。
・口座開設する
・レバレッジを設定する
・資金を入金する
・資金に対する適正ロットを計算する
・チャート分析を行う
これらの点について、それぞれ解説します。
口座開設する
まずはXMの口座を開設する必要があります。
取引するうえで当たり前ですが、口座がないと取引できないため、「デモ口座」と「リアル口座」のどちらかを選んで開設する必要があります。
リアル口座は、ご自身が入金したお金を証拠金に取引を行うため、利益を得られれば資金が増え、損失を受ければ資金が減少します。
一方、デモ口座は、架空の資金を証拠金に取引を行うため、トレード結果にかかわらず自身の資金が増減することはありません。
そのため、FXトレードに慣れていない場合や、検証したい手法がある場合は「デモ口座」を活用しましょう。
実際にFXでお金を稼ぎたい場合は「リアル口座」を開設しましょう。
レバレッジを設定する
口座開設が完了するとスタンダード口座の場合、レバレッジは1,000倍に設定されています。
XMは海外FXなので、最大レバレッジが非常に高いため、少額の資金で大きな取引ができるため、大きな利益も狙うことができます。
しかし、反対に大きな損失を受ける可能性も高いため、最大レバレッジが高いからといって資金に見合わない大きな取引は非常に危険です。
そのため、もし最大レバレッジが高いことで資金に見合わないトレードをしてしまうことを防止したいのであれば、レバレッジを下げると良いでしょう。
レバレッジ変更は、マイページの取引口座を選択すると「オプションを選択する」→「レバレッジ変更」の順番で設定できます。
資金を入金する
口座開設などの準備が完了したといえ、資金が不足していると取引ができません。
XMでは現在「新規口座開設ボーナス」で13,000円分のボーナスがもらえますが、これだけでは十分な取引ができません。
もし、米ドル円を取引するにあたって、レートが150円の場合、約86,000枚までエントリーできますが、エントリー方向から20pips逆行しただけでロスカットされてしまいます。
そのため、少額から始めたい場合でも口座に数万円入金しておくと、もしエントリー方向から逆行しても簡単にロスカットはされません。
FXで資金を増やしたい場合は、ある程度のリスクを覚悟で取引することが大切なので、生活に支障のない範囲で投資にお金を回すことをおすすめします。
資金に対する適正ロットを計算する
レバレッジ設定でも触れましたが、資金に対して見合わない取引枚数でエントリーするのは、資金を大きく減らしてしまう原因にもなります。
そのため、資金に対して適正ロットを知るうえで、「トレードスタイル」と「損失許容額」を決める必要があります。
トレードスタイルには以下の3種類があります。
トレードスタイル | ポジション保有時間 | 損失許容範囲 |
スキャルピング | 数分~数時間程度 | 10pips |
デイトレード | 1日以内 | 50pips |
スイングトレード | 2~5日程度 | 100pips |
これらのトレードスタイルのうち、ご自身でどのようにトレードするかを決め、その次に「損失許容額」を決定します。
例えば、10万円の資金に対して、損失額を5%(5,000円)に抑える場合のシミュレーションをします。
・スキャルピング(損失10pips程度):0.5ロット(50,000枚)
・デイトレード(損失50pips程度):0.1ロット(10,000枚)
・スイングトレード(損失100pips程度):0.05ロット(5,000枚)
このように資金に対して適正ロットを知ることで、予想外の損失を避けることができるので、必ず取引する前に計算しておきましょう。
チャート分析を行う
FXを取引するうえで、根拠のないトレードは大きな損失に繋がる可能性があります。
FXを取引するうえで、世界中のトレーダーはMT4・MT5に搭載されているインジケーターや描画ツールを活かして「テクニカル分析」を行います。
テクニカル分析とは、FXは過去の値動きと似たような値動きが起こる可能性が高いといわれているため、過去のチャートを参考に今後の値動きを予想することです。
主に使われるインジケーターは「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「MACD」などがあり、それぞれの使い方を知る必要があります。
MT4では30種類、MT5では38種類が標準搭載されており、複数を組み合わせて使うことで、分析精度が向上し、大きな利益につながる可能性があります。
そのため、取引を始めるにあたってチャート分析についての知識を事前に習得しておくと良いでしょう。
MT4・MT5の取引方法

それでは実際にMT4・MT5を使って取引する方法について解説します。
成行注文
成行注文とは、現時点の価格で即時約定する注文方法で、価格を指定しないためスピード感のある取引ができます。注文方法は以下の通りです。
・チャート画面で右クリックし、「新規注文」をクリック
・オーダー発注の「注文種別」から『成行注文』を選択
・「通貨ペア」を確認し、「数量」を入力
・入力内容を確認し「成行買い」「成行売り」のどちらかを選択すれば注文完了
成行注文は価格を指定しないため、注文時に指定する内容が少なく、ポジションを持ちたい瞬間にエントリーできるというメリットがあります。
なお、成行注文には「ワンクリック注文」という方法もあり、上記の手順を踏まなくても、ワンクリックでエントリーする方法があります。
設定方法は以下のとおりです。
・画面上部のメニューバーの「ツール」→「オプション」の順にクリック
・「取引」を選択し、「ワンクリック取引」にチェックを入れる
・チャート上で右クリックし、「ワンクリックトレード」をクリック
以上で画面の左上にワンクリック注文のパネルが表示されれば設定完了です。
パネルの左側が「成行売り(Sell)」、右側が「成行買い(buy)」が表示されており、中央には取引数量が表示されているので、エントリーする際は数量を確認してから注文しましょう。
指値注文
指値注文は、指定した価格でエントリーする注文方法で、成行注文より「安く買える」「高く売れる」といったメリットがあります。注文方法は以下の通りです。
・チャート画面で右クリックし、「新規注文」をクリック
・オーダー発注の「注文種別」から『指値注文』を選択
・「通貨ペア」を確認し、「数量」「注文価格」を入力
・注文時に「決済価格」が決まっている場合は「決済価格」も入力
・入力内容を確認し「発注」をクリックすれば注文完了
以上の手順で注文が完了となり、あとはレートが注文価格に達するのを待ちましょう。
なお、指値注文には以下の2種類があります。
指値買い(Buy Limit) | 価格が下落してきたところを買いでエントリーする方法。成行注文より安く買える。 |
指値売り(Sell Limit) | 価格が上昇してきたところを売りでエントリーする方法。成行注文より高く売れる。 |
指値注文を選択する際は、上記のどちらかを選択してから、注文内容を入力しなければいけないので、それぞれの意味をしっかりと理解しておきましょう。
逆指値注文
逆指値注文は、推移している方向にポジションを持つ方法で、指定した価格に達した段階でエントリーします。注文方法は以下の通りです。
・チャート画面で右クリックし、「新規注文」をクリック
・オーダー発注の「注文種別」から『指値注文』を選択
・「通貨ペア」を確認し、「数量」「注文価格」を入力
・注文時に「決済価格」が決まっている場合は「決済価格」も入力
・入力内容を確認し「発注」をクリックすれば注文完了
以上の手順で注文が完了となり、あとはレートが注文価格に達するのを待ちましょう。
なお、指値注文には以下の4種類があります。
指値買い(Buy Limit) | 価格が下落してきたところを買いでエントリーする方法。成行注文より安く買える。 |
逆指値買い(Buy Stop) | 価格が上昇してきたところを買いでエントリーする方法。高値掴みに注意が必要。 |
指値売り(Sell Limit) | 価格が上昇してきたところを売りでエントリーする方法。成行注文より高く売れる。 |
逆指値売り(Sell Stop) | 価格が下落してきたところを売りでエントリーする方法。底値売りに注意が必要。 |
指値注文を選択する際は、上記のいずれかを選択してから、注文内容を入力しなければいけないので、それぞれの意味をしっかりと理解しておきましょう。
MT4・MT5で取引できない場合の対処法

MT4・MT5で取引できない場合の原因として以下の5点が考えられます。
・ログインできない
・取引時間外に取引しようとしている
・デモ口座を開設している
・口座が有効化されていない
・口座が凍結されている
これらの原因の対処法について、それぞれ解説します。
ログインできない
ログインできない場合は以下のいずれかの入力内容が誤っていることが考えられます。
ログインID:MT4・MT5の口座番号
パスワード:任意で設定したパスワード
取引サーバー:XMから指定されるサーバー
これらのうち、どれかひとつでも間違えているとログインができません。
とくに間違えやすいのが「取引サーバー」で、XMのサーバーは複数種類あるうえに「リアル口座」と「デモ口座」のサーバーがあるため、選び間違える方が多いです。
これらのログイン情報は口座開設メールだけでなく、XMマイページからも確認できるので、ログインできない場合は再度確認のうえログインを試みてみましょう。
取引時間外に取引しようとしている
FXは基本的に平日24時間取引できますが、XMの取引時間外は取引できない仕様になっています。取引できる時間は以下の通りです。
銘柄 | 取引時間 |
FX通貨ペア | 月曜日~金曜日:7:05~翌6:50 |
ゴールド・シルバー | 月曜日~木曜日:8:05~翌6:55 金曜日:8:05~翌6:50 |
日経225 | 月曜日~木曜日:8:05~翌6:55 金曜日:8:05~翌6:10 |
ダウ平均 | 月曜日~木曜日:8:05~翌6:55 金曜日:8:05~翌6:10 |
原油・天然ガス | 月曜日~木曜日:8:05~翌6:55 金曜日:8:05~翌6:10 |
暗号資産CFD | 24時間取引可能(土日も取引可)※土曜日17:05~17:35はメンテナンス |
上記の時間外は取引できないためご注意ください。
また、クリスマスや年末年始も取引時間外となり、時期が近付くとXMからスケジュールが送られてくるので、トラブルにならないように事前に確認しておきましょう。
デモ口座を開設している
リアル口座を開設したつもりが、デモ口座を開設してしまったという方も少なくありません。
新規口座開設ボーナス13,000円分を目的に口座開設したのに、「ボーナスが付与されない」「入金できない」という場合はデモ口座を開設している可能性が高いです。
デモ口座は簡単に開設できますが、実際の架空の資金を利用して取引することになるため、実際に利益を得られません。
そのため、実際の資金を使って取引したい場合は、再度リアル口座の開設手続きを行いましょう。
口座が有効化されていない
リアル口座の開設手続きを行ったとしても、口座が有効化されていないと取引できません。
口座が有効化される条件は「本人確認」を済ませていることです。
本人確認とは、XMのマイページで行うことができ、「身分証明書」「住所確認書類」を提出する必要があります。
これらの手続きは順調に進めば1時間程度で完了するため、本人確認が完了していない場合は早めに手続きを済ませておきましょう。
口座が凍結されている
XMでは最後の取引から90日経過すると口座が凍結されてしまいます。
口座が凍結されると取引ができないだけでなく、これまで貯まったXMPやボーナスが消滅してしまいます。
そのため、XMを継続的に利用したい場合は、少額でも取引を継続することが大切です。
万が一口座が凍結された場合は、運営に連絡し解除の申請を依頼しましょう。
凍結解除は早ければ半日程度で完了するので、取引できない場合でも慌てず対処してください。
まとめ

ここまでXMのMT4・MT5について解説してきました。
MT4・MT5は世界中のトレードから愛用されている取引ツールで、初心者でも簡単な操作で取引や分析ができるように構成されています。
オリジナルで作成されたカスタムインジケーターを使用したい場合はMT4の方が豊富ですが、標準搭載のもので問題なければMT5の方が動作が早いためおすすめです。
基本的に性能は同じなので、自身の好きな方を利用して問題ありませんが、MT5に順次移行することが予想されるため、MT4がいつ使用できなくなってもおかしくありません。
そのため、特別なこだわりがない場合は早い段階からMT5で自身のトレード環境を構築していくことが望ましいです。
本記事では、インストールの方法や注意点などについて解説しているため、是非参考にしていただき設定を完了させましょう。
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